木造住宅の完成後1年点検
東温市・木造住宅の完成後1年点検を実施しました。 在来工法木造はメンテナンスフリーではないので、完成後の維持管理はとても重要な要素であるので施工業者さんと伺って不具合などを確認する作業である。 久しぶりにお伺いして、整然と生活している様子を観るのは設計者として微笑ましいものである。 木の無垢材は、最近の高気密高断熱住宅でエアコンを多用すると収縮し不具合が出る場合もあるが、木の味わいなど良い部分が沢山ある。
小西本家改修完成お披露目会への参加、手伝い
2022年4月24日(日)宇和島市津島町岩松 小西本家改修完成お披露目会「WATCH DAY」が開催せれ参加してきました。 コロナ禍で幾度も延期せざる負えなかったイベントが、やっと開催されました。この事業は、米国ワールドモニュメント財団とフリーマン財団の支援を受けて進められたプロジェクトで、私の所属する(公社)日本建築家協会四国支部愛媛地域会が共催し、地元建築家のご尽力で進んできたものが形になり、サポートにお伺いしました。 主催はNPO法人岩松守ろう会、共催:公社)日本建築家協会四国支部愛媛地域会、後援:宇和島市・津島商工会、(公社)日本建築家協会四国支部文化財修復塾、(一社)日本建築学会四国支部、(公社)愛媛県建築士会、(一社)愛媛建築士事務所協会、愛媛新聞、NHK松山放送局、南海放送、愛媛朝日テレビ、協力:ワールドモニュメント財団・フリーマン財団と多くの関係者が関わった事業です。 相変わらずの小雨の中、地元、津島通学校ブラスバンド部有志の演奏、宇和島東高校津島分校のスライド報告会、感染対策しながらの少人数ごとの内部見学会が行われました。 この日は「えひめ南予きずな博」の開催日と重なり、地産のフリーマーケットも開催され多くの方々で賑わいました、小西本家改修完成が岩松の町並み保存にとって大きな一歩になることを願っています。
新築後28年目のペンキ塗替え
1994年設計の鉄筋コンクリート4階建の道後商店街・竹屋ビル。新築から28年が経過し、屋上の塔屋部分のペンキの塗り替えの手配を頼まれた。新築と違いちょっとした補修工事の段取りは意外と難しい。
事務所を開設して35年、30、40代に設計監理した物件の補修、改修工事を頼まれることが多くなってきたが、職人の高齢化と不足に四苦八苦していた中で、職員集団の増改築Kイチさんに相談したら、良心的な見積額で受けていただいた。
Kイチさん、ありがとうございました。
住宅性能評価の交付例
最近、木造住宅の「住宅性能評価」の申請をしてみました。
この申請は、住宅の性能について第三者が評価し、住宅所得者に対して住宅の性能に関する信頼性の高い情報を提供するしくみで、医療関係で例えると、セカンドオピニオンのようなイメージです。
今後は、デザイン以外の重要な要素になっていくと考えます。
木製杭の地盤改良工事
木造2階建新築工事の住宅地にある敷地に、間伐材を利用した木杭による地盤改良にトライしました。 周辺環境を考慮し、低騒音、低振動のこの工法を選択しました。 狭小住宅なので今回使用した本数は26本、朝から手際よく作業が進み午後3時には杭頭のレベルを調整して工事完了、残土処理もなく綺麗な現場でした。
シンポジウム「えひめ、建築のこれまでとこれから」
事後報告ですが、11月7日(土)に、えひめ名建築発掘発信シンポジウム「えひめ、建築のこれまでとこれから」が開催されました。
伊藤豊雄 氏の基調講演「自然が蘇る建築」の後、宮畑周平 氏による「えひめの建築めぐり」のスライド上映、休憩をはさんでパネルディスカッション。 コーディネーターは曲田清維 氏(愛媛大学名誉教授)、パネリストに伊藤豊雄 氏(建築家)、松隈洋 氏(京都工芸繊維大学教授)、花岡直樹 氏(愛媛県建築士会理事)、宮畑周平 氏(編集者・写真家・ライター)が登壇。
スライド上映の中で24年前に設計監理させてもらった「久万青銅之回廊」が紹介された、41歳で粗削りだったが、しっかりしたコンセプトのある建築になっていた。 初秋に施主の息子さん(建設当時、小学生)に現地で会う機会があり「庭の芝を張り合え整備し、多目的にこの施設を活用したいんです!」との言葉が、とても頼もしく光栄に思えた。