松山市石手川公園沿いの住宅候補地の解体工の進捗状況
既存建物の解体工事が進み、南東の公園周辺の景色が見えてきました。 地下1階の屋根部分が今計画している住宅のベランダの床レベルなので、実際立ってみて周辺を見渡しました。 公用の公園なので、この景色は住宅を新築した後も担保されるのだと嬉しく思いました。 先人の思いの残る木造住宅の解体を、新しく住宅を新築し住まう家族に引き継いでいくんだなあとしみじみ思いました。
松山市石手川沿いの住宅候補地の空き家解体工事開始
石手川公園沿いの住宅候補地の空き家の解体工事に着手しました。 先人の思いが残る木造住宅を丁寧に解体して、これから住宅を新築し暮らす家族に引き継いでいく事に思いを寄せて仕事に臨みたいと考えています。 先人の使っていた浅井戸が、記憶とは違ったところに出ていきました、使用できるかどうかは、水質検査を含め、今後の宿題です。
久万青銅之廻廊からの展開、住宅依頼
3年前に設計監理した久万青銅之廻廊。「青銅美術館のファンで、住宅の設計をお願いしたい。」との依頼を受けてプランニングを進めているところです。
設計依頼に本当に、感謝しております。
さて、この建物は風景に馴染むフォルムで、アプローチ側はコンクリートの緩やかな曲面の壁に、外部は棚田などで採用される野積み石垣風、内部は中国産の御影石張り、建物に入り受付のところで、ガラス越しの素晴らしい景色が広がる。屋根の構造はクロス梁で屋根の重量と形を保持し、天井は久万高原町産の杉板張り、床はイタリア産の大理石貼り、外壁はガラスのみとシンプルである。
御影石と大理石は生産国から船便で送ってもらいコストを抑えるなどして「ローコスト・ハイデザイン」を目指した事を思い出しました。
日本的な空間の捉え方は、建物+庭+借景と本体だけでは空間が成り立たないとの認識があり、引き算しながら、本当に必要なものは何かと考察しながら暮らしてきた歴史があり、四季の変化で豊かな文化を育んできました。
今の時代、デジタル、スマート、地球温暖化などのキーワードの中で「ローコスト・ハイデザイン」を追求していきたいと思っています。
八幡浜市・坂本歯科医院のリノベーションプロジェクト
9月12日、私の所属する日本建築家協会四国支部愛媛地域会の「こども建築学校」の関係で、八幡浜市の坂本歯科医院の現地調査に伺った。
今回は松山市の河原デザイン・アート専門学校の生徒が木造2階建ての古い建物を現地調査しCAD図面化した後、グループに分かれて「町のコニュニティ施設のリノベーション」を市民に向けてスライドなどで今年度末に提案し、採択された案で来年度、改修工事を実施する流れである。
関係者の古い建物調査をしているO氏の話だと、この建物はもともと長屋で、1階で歯科医院をしながら2階を住居として使っていたとか。
現在、雨漏りで痛み始めている。
木造住宅の気密検査立ち合い
先週、木造住宅の気密検査に立ち会いました。 元請け会社の繋がりで岡山県と広島県から検査機器と一緒にスタッフが来館、長期優良住宅のこの家は気密性の基準目安のC値1.0cm2/m2が目標。 砕けた表現だと隙間の合計が葉書0.6枚分程度のイメージだ。 測定時間は約15分、終了後数値を聞くと1.2cm2/m2?? 予測では0.7前後出るかと思っていましたので、検査員と協議する中でユニットバスの天井点検口辺りから空気が流れていることが判明。 後日、浴室廻りの基礎立上り、通用口の気密性などを確認すると対応していたので他の原因を探ると、勝手口の床付近が未施工で開口している状態!! なるほどと関係者一同なっとく、安心して完成のための工事にシフトできそうである。
江戸後期築の庄屋の縁側
愛媛県砥部町川登の築150年(江戸後期築)の庄屋のリノベーションプロジェクトに関わることになり、現地調査を始めている。
この民家は砥部川沿いにあり、砥部焼の原料の砥石を水車で砕いて焼き物の粘土生産で富を得た庄屋との事。 現在は空き家状態だった民家を町内の小数の方々が、離れなどを利用した流しそうめん、ピザ窯、ホタル観賞、川のプール、藏のアトリエなどに修繕しながら永年使っていたのですが、違う切り口で今後の活動のためのリノベーションを構築してみる事になり、現況の図面化から始めることになりました。
南側に位置する続き間の座敷には、1間の広縁が隣接していて外部の庭と内部の座敷の中間領域にあたり、庭からの陽射しが床の縁甲板に反射したり、障子越しに奥座敷まで優しく届いている。 これらの先人の知恵は、現在の住まいにも生かせると思っています。